お客様と社内を繋ぐ架け橋

当社で製作した工作機械（キー溝盤やスプライン加工機、カムフライス盤）は、自動車、農機具、オートバイ、エレベーターなど社会インフラを支えるために不可欠な「部品」を作っています。工作機械というと難しいイメージがあるかもしれませんが、実は私たちの日常生活で使われる身近な部品の加工も行っています。また、キー溝やスプラインなどの特殊加工に特化した工作機械を作っておりますので、競合が少なく、さらに操作性に優れ、品質・コスト面からも多くのお客様から支持をいただいています。
仕事では、お客様の要望を確認し、設計担当と共に機械仕様を決めていきます。当社の製作事例をもとに最適な仕様や加工方法を顧客に提案し、採用された時はやりがいを感じます。お客様と社内（設計や加工・組立現場）を繋ぐ架け橋となる、非常に重要な役割を果たしていただくことになります。

• お客様との打ち合わせ
• 仕様書や見積書の作成
• 完成前後の顧客立ち合い
• 機械納入のスケジュール調整
• 出荷、納品済みの機械の修理対応（部品交換などの問い合わせ対応など）

国内のみにとどまらず、東南アジア圏にも取引先を持つ当社。海外からも引き合いのある技術力が強みで、ものづくりに携わりたいあなたの好奇心をきっと満たせる環境です。（海外への出張は、多くて年2回程度あります）。

後工程を意識した正確な加工が肝心

当社では、天井クレーンやエレベーター、エスカレーター、印刷機などで使用されている「高精度歯車」、歯車を入れる「ギヤボックス（歯車箱）」などの加工を行っています。歯車やギヤボックスの加工では、少しでもキズや精度不良があると、部品を組み立てた際に騒音や振動といった不具合を発生させ、さらには歯車の寿命を短くさせる原因にもなります。このような不具合は、お客様からの信頼を失うだけではなく、製造工程においては組み直しというロスを発生させることになります。後工程を意識した正確な加工や製品の取り扱いが大切です。
また、当社では旋盤、マシニング、歯車加工機（ホブ盤）、研磨機など多種多様な機械があり、業務を通して機械に触れ、加工経験を積むことができることは大きな魅力のひとつだと思います。

• 旋盤加工で材料を丸く削り出す。次工程のことを考え、歯切り加工の精度を高めるために、確実に中心（芯）を出すことが大切となります。
• 歯車加工機での歯切り加工。
• 熱処理を行った後（鉄の硬度を上げる）、歪みを除去するために軸部の円筒研磨や穴の中の内面研磨、仕上げとして歯面研磨など各種研磨工程を経て、高精度歯車を製作。
• マシニング加工機でギヤボックスの加工。また、歯車を吊り上げるためのタップ加工やキー溝などの加工も行います。

設計から納品まで、現場の要

生産管理職は、生産管理だけでなく営業の役割も担っています。担当顧客（ひとりで最大5～6社を担当）から依頼された部材について顧客からの要望を実現するために工程設計（図面をもとに求められる精度を実現するために加工方法を検討）や見積書を作成します。また、受注をいただいた場合は材料手配から各工程への部材移動、協力会社様への発注、お客様への納品まで行います。
機械加工は行いませんが、お客様と製造現場、協力会社様とやり取りして現場を取りまとめる重要な役割です。

• お客様からいただいた図面を元に工程設計及び見積書の作成。
• 製造指示書の作成、材料手配。
• 社内工程や協力会社様への加工依頼。
• 進捗状況の確認や納期管理。
• 検査・梱包、お客様への納品。

工作機械製作におけるブレーン

当社で製作しているキー溝盤やスプライン加工機、カムフライス盤などの工作機械について顧客の要望を実現するために機械設計・電気設計を行います。営業と共にお客様を訪問し、要望を聞き出します。お客様のご要望にどうしたら応えることができるか、悩み、考え込むこともありますが、機械が完成した時の喜びは格別です。
また、機械設計・電気設計は工作機械を作る上で上流工程を担当することになります。工作機械を構成する部材（製作品・購入品含めて）の図面に不具合があれば、理想の精度に部材を仕上げることができなくなり、必要以上の精度を要求すれば、コストがかかり、納期の遅延にも繋がります。設計職は、工作機械のQCD（Quality・Cost・Delivery）を決める重要な役割を担っています。

• お客様の対象ワークをもとに機種・サイズ、加工能力などを選定
• 加工に必要な治具の設計
• 機械組立図の作成
• 部品詳細図（部材を加工するための図面）の作成
• 購入品手配（ベアリング・ボールねじ等の機械部材からNC制御装置などの電気部材まで）

日本の製造業を支えるやりがい

工作機械や減速機の組立を行います。社内で加工した様々な部材が組立工場に集まります。
工作機械で求められる精度は0.001mm単位。丁寧に社内外を経て作られた部材に対してキサゲ作業（※）を施し、妥協することなく機械を組み立てていきます。完成した機械は、お客様の工場に届けられ、自動車や産業機械などの部品に使用されています。
※キサゲ作業…キサゲと呼ばれる工具を使い、人手で金属の表面上にわずかなくぼみを削り取り、平面・直角・真直に仕上げる技術・工程
当社で製造している機械は、製造現場で30年、40年と活躍し、高精度を維持できるとご支持いただいております。自分が組み立てた機械が、日本の製造業を末永く支えているという魅力を実感できます。

• すり合わせ（キサゲ作業）
• 各部材の組立（各軸・スピンドルなど）
• 機械塗装
• 油圧・空圧部材の取付・配管
• 機械立会・出荷、客先への機械据付工事